カルカッソンヌで涙

2025年8月19日火曜日

南フランス

 6月30日午後はカルカッソンヌです。お昼を急いで食べ、ぎりぎりで予約してあったミディ運河のショートクルーズに間に合いました。

ミディ運河の乗り場はカルカッソンヌの駅前にありました。どれも満員で遅刻したら変更出来そうもない様子でした。

世界遺産ミディ運河(Canal du Midi)
1667年当時、大西洋から地中海に物資を運ぶためには、イベリア半島を大回りするルートしかありませんでした。ジブラルタル海峡を通るにはスペインに通行税を支払わなければならなかったので、それを回避するためにミディ運河は造られました。30年近い歳月をかけ1694年に完成しました。

ミディ運河は大西洋から地中海までは全長で360Km、130の水門で結ばれています。
この運河の完成で物流の時間短縮と経費削減を実現し大量輸送ルートとなったのです。
もう物流の役割は終えていますが現在は遊覧船が人気で満員御礼でした。

細い川なので小さなロックです。
一直線に並んだイトスギがきれいな景色。水の上は冷たい風で涼しいかと思いきやびくとも風がない・・・暑い🥵
狭いロックの中にもう無理~と思うのに4台入りました。ぶつかるかと思ったらかすりもしませんでした。入ってきた写真の船は4人で貸し切りで長距離をクルーズしているようです。暑いから水着でいるけど背中が真っ赤でやけどしてるんじゃないの?!出発前にNHKで貸し切りでミディ運河をクルーズしていくのをテレビで観てました。コックさんがお料理してくれて優雅でした。今年は暑すぎたね。
ロックが開くとすごい勢いで水が入ってきます。
遠くに城塞都市カルカッソンヌが見えました。
左に苗木が写っています。運河沿いのプラタナスの半数以上が細菌に侵されて枯れてしまい、現在新しい木が植えられています。
フランスの経済発展に大きく貢献した川がこんなに細い川だったとは思わなかった・・・うちの近くの江戸川よりずっと細い😦

次はヨーロッパ最大の城塞都市カルカッソンヌです。
写真は世界遺産データベースから
シテという城壁に囲まれた部分が世界文化遺産です。二重に城壁を張り巡らせ、難攻不落の城といわれました。
モン・サンミシェルに次いでフランス第2位の人気観光地
ナルボンヌ門(Porte Narbonnaise)から入りました。
頑丈なつり橋を渡ると
写真に納まりきれない大きな門
人口5万人弱の街に年間200万人の観光客が訪れるところなのに暑さでガラガラです。
二重の城壁と城壁の間
カルカッソンヌのメインスポットのコンタル城の門が閉まっています!
猛暑のため閉鎖になったんです。
「カルカッソンヌを見ずして死ぬな」とフランスでは言われているとうので今回、南フランスに来たのに😭😭😭 コンタル城からカルカッソンヌの街並みを見渡す絶景を楽しみにしていたのよ。
これでカルカッソンヌを見たことになるの? 消化不良です😖
橋の先がコンタル城。あの城壁の上を歩くはずだった💦
入場料は返金になったけれど諦めきれないよ~
カルカッソンヌへの愛があふれているガイドのおばあちゃんが力いっぱい説明してくれました。ちなみにガイドさんが被っているのがゴッホの跳ね橋の説明にあった18~19世紀のフランスで婦人帽としてよく被られていた布製のボンネット帽です。今でも被られているんですね。これには驚いた😮
サン・ナザール・バジリカ大聖堂(Basilique Saint Nazaire)、1096~1120年頃にロマネスク様式で建設され、13世紀後半にゴシック様式で改装された教会堂。
1280年代までさかのぼる南フランスで最も古いものの一つのステンドグラスで有名。このステンドグラスは感動物でした。
大きなバラ窓も美しい✨
教会の真ん前には5つ星のホテルがありました。ここに泊まっていたらライトアップしたシテを楽しめたでしょうね。
左側が上のホテル。普段はここは観光客でごった返しているそうですがこの日は閑散としていました。
暑くてヘロヘロなのでレモン味のフローズンドリンクを買いました。
今、写真を見たら手がしわしわで水分がなくなって干上がってる🥴
17時半でもこの気温!この日もスペインやフランスなどでは最高気温が40度を超えました。フランスではおよそ1900の学校が休校になり、エッフェル塔は高温のため、午後4時で閉鎖されました。閉鎖はコンタル城だけではなかったんです。ヨーロッパで暑さで閉鎖になることがあるなんて想像してなかった・・・
クーラーがないスペインやフランスではかなりの死者もでています。カルカッソンヌでは一人暮らしの高齢者の家を市役所の人が見回ったそうです。ヨーロッパに夏来るのはやめようと思いました。
晩御飯は宿泊したメルキュール カルカソンヌ ポルト ドゥ ラ シテ(Mercure Carcassonne La Cite Hotel)
添乗員さんがくれたメニューにはサラダ・チキン料理・季節のフルーツタルトと書いてあるけれど、チキンちっちゃ!ジャガイモ料理って書いたほうががっかりしないよ! タルトは2種類から選べてよかった。
覚えたばっかりのリムーのスパークリングワインをオーダーしました。
methode traditionnelleとラベルに書いてあります。
しかしとんでもないことが・・・ホテルのプロのボーイさんがスパークリングワイン開けるのに失敗して勢い良く飛び出したワインが私の洋服にかかったんです😱 オーマイガー、これがフランスか~
日本のホテルなら夜の間に洗って、朝までには届くぞ!
ついてないカルカッソンヌでした。