今回のツアーはゴールデントライアングルと言われているデリー→アグラ→ジャイプールを結ぶ観光の周遊コース。インド北部にある有名な世界遺産をまとめて回る初心者コースです。
地図で見ると広~いインドのほんのちいさな一部分ですが、毎日バスでの移動時間は長かったです。1月29日、デリー市内は大渋滞。デリーは日本の協力のもとメトロが広い範囲で網羅されているのにこんな状況です。デリー市内を抜け高速道路は空いていましたがタージ・マハルのあるアグラまで4時間の予定が5時間かかりました。途中、The Food Street-Food Court(サービスエリアではないらしい)にてトイレ休憩。日本でもおなじみのお店がずらっとありました。トイレは無料で綺麗な所を選んで寄ってくれているそうです。小銭がなくてもトイレに行けるのは気が楽です。やっとアグラニ到着し、先ずはランチです。インド風中華です。カレーではないけれど酢豚や春巻きも牛肉も豚肉も使われていません。ラッシーはどこでも美味しかったです。この日はマンゴーラッシー。
タージ・マハルまでは、ガソリン車の侵入は禁止。排気ガスから白い大理石を守るため電気自動車で移動します。
これが入場券、これをピッとやって入場し、出口で回収されます。エコですね。入場料は外国人1,300ルピー、インド国民は250ルピー。海外では外国人と自国民の入場料の違いは今や普通です。維持費に使うのだからいいと思います。
(Google Earthの画像利用)
やっと念願のタージ・マハルです。
入り口で集合写真を撮っているグループがありました。インドの女性のサリーが立派で驚きました。本当に素敵です。ガイドさんに伺ったらインドでは観光に行く時はとてもおしゃれをしてばっちりメイクをして行くのが習慣になっているそうです。荷物検査を受けてやっと入場です。大楼門をくぐるといよいよ・・・ついに見えた~白く輝いています。ムガル帝国5代皇帝シャー・ジャハーンが14人目の息子の産後36歳の若さで亡くなった愛妃の為に建てた愛の象徴、総大理石の墓廟。なんて素敵なお話と思っていたのですが・・・キラキラ輝きあまりに美しく何枚も写真を撮ってしまいました。1632年着工、1653年竣工。22年をかけて世界各地から一流の職人2万人を招いて造られました。タージ・マハル内には入り口でもらった靴カバーを付けて、入場します。内部は撮影禁止。インド西部のジャイプールの白大理石は他の産地のものと異なり白く輝き続ける特性があるそうです。世界中から集められた超一流の28種類もの宝石・宝玉が嵌め込まれています。周りのアラビア文字のコーランもお花の模様も象嵌細工と呼ばれる繊細な装飾が施されています。大理石を彫って作られたレリーフもとても繊細です。
ミナレットとモスク
4本のミナレットはわずかに墓廟の外側へ傾斜して建てられ地震があった際に墓廟側へ倒壊しないようにと考えられているそうです。
墓廟側から入口の大楼門の眺め。敷地内はシンメトリーですっきり美しい。タージ・マハルは間違いなくインド・イスラム建築の最高峰です。ヤムナ川を挟みシャー・ジャハーンはタージ・マハルの対岸にさらにお金をかけて黒大理石を使った自身の廟を建設する予定でした。しかしタージ・マハルの建設で国庫が底をついてしまいました。そうなる前に気が付かないもんかしら?
さて36歳の若さで亡くなった王妃の遺言の3つの結末は
1.夫は再婚しないこと→王妃の死後、女狂いになった
2.後生に残る墓を造ること→国が傾くほどお金を使ってしまった
3.息子を皇帝にすること→息子たちの後継者争い勃発
14人の子供を産み成年まで育ったのは男子4人と女子3人、そのうちの1人が兄弟3人を殺害して皇帝の座に就いたそうです。母親としてはせめて兄弟だけでも仲良くして欲しかった。
タージ・マハルはインド観光の目玉的存在で少なくとも年間700万人の観光客が訪れているそうです。許してあげよう・・・そうはいかないかぁ
私はタージ・マハルが無かったらインドには行かなかったかも。二日目にメインイベントが終わってしまい後はお買い物でいいわ・・・なんて皆さんつぶやいていました。
実際にはその後も素晴らしい景色が待っていました。
おまけの写真。インドでインコがたくさんいました。初めて動物園以外の自然のインコをみました。
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