エジプト その9 エジプトで最も美しいネフェルタリのお墓

2024年3月16日土曜日

エジプト

 エジプトで最も美しい墓と言われているネフェルタリのお墓に行って来ました。王妃の谷も王家の谷も入場券だけで見れるお墓と追加料金が必要なお墓があります。

王家の谷は入場券600ポンドで3ヵ所+ツタンカーメンの墓500ポンド
王妃の谷は入場券180ポンドで3ヵ所+ネフェルタリの墓は2,000ポンド
ツタンカーメンのお墓の4倍、しかも壁画保護の為1日限定150人、見学時間10分。
オプショナルツアーで29,000円、 バス代と同行のガイド料込ですが見学時間10分で・・・あまりに高額なので迷いましたが見るべきと言うネットへの書き込みを見て申し込みました。
王妃の谷は入場制限しているので王家の谷の近くなのにガラガラです。

ラムセス2世の正妃として最も寵愛を受けたネフェルタリ(Nefertari)のお墓です。王に比べると小さな墓です。

中に一歩入っただけで色鮮やかなレリーフに驚かされました。修復の際には上塗りなどは一切せず、レリーフの色は当時のままの状態です。3250年以上も時が経っているとは到底思えないです。

最初にネフェルタリ王妃の生涯と死が描かれ、次に神話に沿って死から彼女の死の旅の終わりまでに行われた儀式が語られ、埋葬室では、ネフェルタリが復活するところまでが描かれているそうです。

頭に太陽をつけたイシス女神がネフェルタリをスカラベ頭のケプリ神に紹介している。白い服を着ているのがネフェルタリ王妃、カルトゥーシュで囲まれた名前があり、王権の象徴コブラの被り物をしている。
天の牛に呪文を唱えることで死者は来世で必要な食物を得るとされていたので、ネフェルタリ王妃が呪文を唱えているシーン。
女神たちに捧げものをしている。
埋葬室の入口、頭にダチョウの羽根を指した女神マアトが翼を広げネフェルタリ王妃を守っている。
埋葬室、人がたくさん立っている部屋の真ん中4本の柱のあいだに石棺が置かれていましたがお墓が発見された時は、すでに石棺の蓋の一部しかなかった。ミイラの膝の一部はここで発見され、発見者のイタリア人考古学者によってトリノのエジプト博物館に運ばれ、現在もそこに保管されているそうです。エジプトの物は世界中に散らばっていますね。
埋葬室への階段、右上には王権の象徴コブラの姿をした女神ウラエウスが翼を広げて王妃のカルトゥーシュを守っています。その下のジャッカルの姿のアヌビス神はミイラづくりの神で死者の守護神でもある。安らかな眠りと来世をサポートしてくれる。

アヌビスはネフェルタリに神聖な土地で安住の場所が得られることを約束しています。りりしくてカッコイイ!

埋葬室、オシリスの王国の第二の門を守る三人の精霊。
レリーフに縦列で書かれているのは文章です。象形文字が読めたら面白いのでしょう。
東西の側室は下の岩から塩分がしみ出し破損していました。他の部屋が綺麗に残ったのは奇跡です。レリーフは王家の谷で見たものより塗が分厚く色も綺麗でラムセス2世の愛情を感じました。
高額な入場料を払っても本当に見る価値がありました。
他の公開されているお墓にも入ってみたかった。こういう所がツアーの残念なとこです。

この日の観光はこれで終了。船に戻って遅めのランチです。