チュニジア5 お肉屋さんは屠殺場、ガソリンスタンドはポリタンク

2020年3月23日月曜日

アフリカ チュニジア

20月27日9時半にケロアンを後にし港町ガベスに向かいました。ガベスまでの3時間、バスの中から見た景色は特別なものではなくチュニジア移動中にどこでも見た光景です。
BBQ屋さん
道路沿いにはBBQ屋さんがとても多かったです。お肉はハンギングスタイル。
お肉屋さん
血のついた羊の毛皮が吊るされていました。これは屠殺したての新鮮な肉があるという印なんだそうです。
ある時は血だらけの頭の付いた羊の皮の下で順番待ちの羊ちゃんが・・・お肉屋さんでは売っている肉は常に新鮮がモットーのようです。
後にある鉄筋が突き出た建物がたくさんあって不思議でした。チュニジアでは家は未完成のうちに住みはじめ、お金が貯まったら続きを作るので、2階、3階と増設出来るように家は鉄筋が突き出ていたのです。
ラクダも食べる・・・旅行中の食事には出てきませんでした。
別の日には牛の頭がぶら下がっていました。ギョッとしましたが気持ち悪いとかげんなりとか言うのは失礼な話で、日本人もマグロの解体ショーやアンコウの吊るし切りを見て美味しそうと思うのと同じ。チュニジア人にとっては「わぁ〜!新鮮で美味しそうなお肉がある」と思うのでしょうね。ここに転勤になったら大変だと思いました。お魚もお肉も綺麗に捌かれてパックされて売られているのが当たり前でないといことを知り日本の便利さに感謝しなければと思いました🙏
何処までも続くオリーブ畑
オリーブの栽培面積は世界第2位、1位はスペイン。人口の3~5倍のオリーブの木がある。
チュニジアでのオリーブ栽培は、ほとんどが無農薬栽培、オーガニック・オリーブオイルとしては、世界第一位。
収穫したオリーブの集積場、この建物も鉄筋が出ている。
チュニジアではオリーブは手摘みで一日一人二本。コールドプレス製法という熱を加えずゆっくりと時間をかけてプレスされている。熱や化学処理を加えるプレス方法だと酸化とトランス脂肪酸の付加と言う影響を受ける。
チュニジア産オリーブの中にはヨーロッパ産と比べ、ポリフェノールが 10~30倍も含まれているそうです(@_@)
ガソリンスタンド
ガソリンスタンドの形を取らず、道端で野菜を売るようにポリタンクでガソリンを売っている人もたくさん見かけました。隣国のアルジェリアから安いガソリンを買ってきて、約3~6倍の値段でチュニジアで売っているとのことです。もちろん違法です。ジャスミン革命以降、貧しい人をいじめてはいけないと悟ったので取り締まらないそうです。
✏ジャスミン革命
2010年12月17日の朝、貧しい青年モハメド(26歳)が果物や野菜を街頭で販売し始めたところ、販売の許可がないとして婦人警官が野菜と秤を没収。
青年は没収された秤の返還を求めて3回役所に行ったが、引き換えに賄賂を要求された。賄賂を払うことが出来なかったので3回とも追い返された。
青年はこれに抗議するために同日午前11時30分、県庁舎前で自分と商品を積んだカートにガソリンをかけて火をつけ焼身自殺を図った。
その場に駆けつけた従兄弟が事件直後の現場の様子を携帯電話で撮影し、その日の夕方、フェイスブックへ映像を投稿した。
この事件がきっかけとなりチュニジア全土に大規模な反政府デモが広がり、ついには23年間続いたベン・アリー政権は崩壊した。
旅行中道端はゴミだらけでした。木が飛んできたポリ袋で花が咲いているようになっているものもありました。
ジャスミン革命の成功により、独裁政権が崩壊して10年がたったが相次ぐテロの影響で、主要産業である観光業が低迷し、国内経済は厳しく政府の力は弱いまま。
ゴミ収集も満足に出来ない状態。旅行中の3月1日にお買い物のビニール袋が全面禁止になりました。焼け石に水かもしれませんが少しでもゴミ問題が緩和されることを祈ります。
ゴミさえなければ・・・