チュニジア4 イスラム教の聖地へ

2020年3月20日金曜日

アフリカ チュニジア

2月27日は朝8時にホテルを出発、聖地ケロアンを観光しました。
グランド・モスク(シディ・ウクバ・モスク)と呼ばれる7世紀に建立された北アフリカ最古最大のモスク。
670年頃、この地を征服したウクバ・イブン・ナーフィーによって最初の礼拝堂が建てられた。現在のものはアグラブ朝の都となった9世紀に建てられた。 外周、130×80m。
イスラム教の4番目の聖地、イスラム教徒なら一度は訪れたいモスクだそうです。
グランドモスク観光の際は、女性はスカーフ等で髪を隠さなければなりません。礼拝堂内部には、イスラム教徒以外は入れません。中庭は大理石が一面に敷き詰められています。
中央のミナレットは高さは頂上のポールまで入れて35m、見晴台でもあったそうです。
ミナレットの一番下の段はイスラムの世界で最も古いそうです。
建物の石材は、ローマ時代の遺跡のものも利用しています。壁や柱の各所にローマ字や十字架の装飾が見られます。添乗員さんの説明が分かりやすい。
堂内には400本以上の柱があり、これはローマ遺跡などから運んできたもの。
再利用なので十字架がそのままあります。再利用の精神はどこも同じですね。
中庭にある時間や月日や、1年を現す日時計
中庭から礼拝堂を見たもの。中庭にあるのは大理石製の雨水の濾過設備 。
左が地下貯水槽への集水口、右が水汲み口、6か所ある水汲み口は釣瓶で長い間、水を汲み上げたので大理石が摩耗している。
礼拝堂
奥にメッカの方向を示す窪みのミヒラブが見えます。
美しいミヒラブの隣にミンバルという階段のような説教壇があります。柱は再利用なのでいろいろあります。これだけいろいろあると綺麗です。柱にも絨毯が巻いてあるのは冷え防止だそうです。暑いイメージのチュニジアですが朝晩の冷え込みは厳しいです。
礼拝堂の入口のレバノン杉の重厚な扉。とても重厚な雰囲気を醸し出すレバノン杉ですが使い過ぎて数が少なくなり現在は保護されているそうです。
聖地ケロアンのグランドモスクの観光を終了して外に出ると
お土産物屋さんが軒を連ねています。何処も同じ😅
チュニジアンブルーのドアとケロアン名産品の絨毯! 絵になる!
次に訪れたのは車で数分のところにあるシディ・サハブ霊廟。
アラビア語で「シディ」は「聖人」、「サハブ」は「友人」という意味。預言者ムハンマド(イスラム教の開祖)の友人であった聖者アブ・ザマ・エル・ベラウィが眠っています。
7世紀、ベルベル人との戦いで戦死。ここに葬られた。
彼はムハンマドのあごひげを常に携帯していたので理髪師だったという説もある。
17世紀にイベリア半島から来たアンダルシア人職人が霊廟を建築。巡礼者のための宿、モスクとミナレット、神学校などが付け加えられて現在の形になった。この日は女の子たちがコーランを唱える勉強している声が聴こえました。
漆喰透かし彫刻があまりに美しくたくさん写真を撮ってしまいました。
透かし彫刻と釉薬タイルの組み合わせが美しい!
タイルは有名な工房が作成したもので、所々にブランドのサインが入ってました。
この小部屋は圧巻です! 北アフリカで最も美しく貴重な霊廟と言われているのに納得。
この建物の中に聖者アブ・ザマ・エル・ベラウィの棺が安置されています。イスラム教徒以外は中に入れないのですが、門番のおじさんが1ディナールで中の写真を撮ってくれます。撮ってもらった人の写真を見せてもらったらたくさん撮ってくれてました。1ディナールは38円ぐらい、超お得だった。棺の写真はちょっと・・・と思ってやめてしまったのですが、さらに内装がすごかった。あ~失敗😥
これでケロアンの観光を終わり、バスで3時間南へ下りました。その3時間の間に日本ではありえない光景を目にしました。