チュニジア2 ザグーアンの水道橋から世界遺産の街ケロアンへ

2020年3月13日金曜日

アフリカ チュニジア

2月26日、チュニスの空港を11時半に出発し、ザグーアンの水道橋に12:10頃到着。どうしてこんなに詳しい時間を覚えているかというと添乗員さんが詳し~い旅日記をくださいました。街の説明、歴史、アラビア語等、私の旅日記はユーラシアの添乗員さんのお蔭で自信を持って書けます。
ザグーアンの水道橋でお昼ご飯のお弁当が配られました。チュニジアのサンドウィッチとオレンジ丸ごと1個。お腹いっぱいで食べられませんでした。オレンジは持って歩いてましたが旅行中、どこでもオレンジが丸ごとポンと出てきました。オレンジはめちゃくちゃ美味しいです。
ザグーアンの水道橋
2世紀前半にローマ皇帝ハドリアヌスからアントニヌス・ピウスの時代に造られた、ハドリアヌス水道はザグーアン山中腹の水源からカルタゴまで約132kmをつなぎ大都市カルタゴに水を供給した。
ハドリアヌス水道の一部分が「ザグーアンの水道橋」と呼ばれ、現在20kmほど残っており、その一部は現在もなお使用されているそうです。
2世紀前半にローマ皇帝ハドリアヌスからアントニヌス・ピウスの時代に造られた。谷には水道橋、丘には地下導水路で高低差約330mの傾斜を正確に調整、地表に出ている部分にはメンテナンス用に穴がつけられているというからローマ時代の土木技術はすごい。2世紀、日本は卑弥呼の時代にインフラ整備に奔走したのもすごいです。
沿岸部を高速道路でスース近くまで南下、ケロアンに向かいました。
途中の鉄塔の上にはたくさんコウノトリの巣がありました。最初から巣を作りやすいように丸い枠が乗ってました。チュニジアの人は優しい🥰
世界遺産の街、ケロアンに入りました。バスのシートと被ってしまいましたが街の入口には巨大な特産品の手織り絨毯のモニュメントがありました。
ケロアン(القيروان)の語源はキャラバンだそうです。行く前の予習ではKairouanをケルーアン、カイルーアン、カイルアン、カイロワン、カイラワンといろいろな読み方で書かれているので同じ場所なのか違う場所なのかも分からなくなるほど頭が混乱しました。
地球の歩き方ではケロアン(カイルアン)、ユーラシア旅行社ではケロアン(カイラワン)と文章には書き、口頭ではケロアン。訳わからなくなるので私はケロアンにします。
ケロアンのメディナ(旧市街)は世界遺産になっている場所です。イスラムの聖地はメッカ、メディナ、エルサレムそして4番目の聖地がケロアン。
アフリカ初のイスラム王朝の中心地として栄え、イスラム教の聖地としてイスラム教徒以外の町への入場は制限されていた。
1881年、フランス軍に占領され、それ以降イスラム教徒以外でもこの街に入ることができるようになった。
1988年、メディナ(旧市街)、歴史地区はユネスコ世界文化遺産に指定された。
この日と翌日の午前中はケロアンのメディナ(旧市街)を観光しました。最初に訪れたのは貯水槽です。
アグラブ朝の貯水槽
9世紀、急激に増えた人口に水を供給するために40km離れたシェリシェラ山から水を引いた。
浄水機能を持つ大小の貯水槽が14~15組造られ7万立法メートルの水を貯めることができた。
小さい水槽(深さ7m、直径34m)で不純物を沈殿させ、上澄みを大きい水槽(深さ5m、直径128m)へ流し込んだ。
1969年に大小2組を修復復元し、泉水公園になっている。
貯水槽を見学する建物にあるお土産物屋さんの名物おじさん。チュニジアの衣裳を着て写真を撮らせてくれます。
当時の水不足解消の努力は良~く分かりましたが復元されたものだしわざわざ行かなくてもいいんじゃないかと思ってしまいました・・・おじさん、ゴメン
おじさんのお土産物屋さん。アルガンオイルを5本買うと1本プレゼントだそうですが、そんなには要らない、またまたゴメンね(^^;)
それでも2本買いました。義理の妹がモロッコで高かったので買わなかったと言っていたのでお土産用とアトピーの娘に1本ずつ。1本が15ディナール、550円ぐらいで超安い! ツアーの中にアルガンオイルしか使ってないと言う方のお肌がツルツルだったので信じちゃいました。
メディナ(旧市街)は周囲約4km、高さ8m、厚さ2mの城壁で囲まれています。泊まったホテル、翌日行ったモスク、シディ・サハブ霊廟もすべてこの中にあります。
ショハダ(殉教者)門 
フランス統治時代に独立を求め、ここで処刑された4人を称えるショハダ門から中に入りました。
世界遺産のマークの横に何やら説明が!? さっぱり分かりません😅
ショハダ門 から入り、スーク(市場)を見て歩きました。どこの市場も陶器、スパイス、金銀を売る店が多かったです。金銀のアクセサリーは昔、女性が銀行口座を作れなかった時代にお金を金銀のアクセサリーにしていたそうです。今でも現地の女性たちが食い入るように見てました。
この季節だだけかもしれませんが野菜が豊富でした。
お皿やブレスレットにアラビア語で名前を入れてくれるサービスがあるそうです。
結婚式用の飾り
オリーブオイル用の入れ物! ミルクタンクのように大きい! これで家庭用だそうです。缶に入れっぱなしはいけないのかと思っていたのですがかまわないそうです。
ナツメヤシの葉で編んであるカゴ屋さん。軽くてとても丈夫だそうです。
いろんなお店がぎっしりあって面白い。
マクルード ケロアンの名菓
デーツ(なつめやし)の餡を小麦粉で包んで揚げて、ハチミツをかけたもの。添乗員さんがみんなに買ってくれました。程よい甘さで美味しかったです、御馳走様~
バルータの泉
メッカと繋がるという伝説の泉。796年以降に水汲み所が建てられた。ラクダが井戸の周りをぐるぐる周り水を汲みあげる。ラクダと記念撮影をしました。
骨董市場!?
どこの市場にも壊れた物が置いてあるところがありました。家のドアや窓枠までありました。大型ごみの廃棄所かと思ったら、そうではなく部分的にでも欲しい人がいたら持って行けるように置いておく場所だそうです。どうみてもゴミ捨て場😨
チュニス門
チュニス門を出て城壁沿いに数分歩くとチュニジア初日のホテル、ラ・カスバに到着。
長い一日でした。走行距離約200km⛅