菅野圭介さんの絵を見に梅野記念絵画館へ

2022年10月16日日曜日

別所温泉、長野県

10月7日、雨の中、別所温泉から車で約30分、芸術むら公園に行きました。広々とし、雨でもいい所だと思いました。
雨の中、わざわざ来たのはどうしても梅野記念絵画館に来たかったからです。
池のほとりの林の中に美術館はあります。
梅野隆さんはお父様が青木繁の親友で青木繁さんを生前も没後も支えた方。そのような影響を受け、埋もれた作家の発掘、忘れ去られるには惜しい作家を顕彰する活動をされていました。
そんな梅野記念絵画館には青木繁、管野圭介の作品が多数収蔵展示されています。
ウワ~と声が出てしまうほど気持ちがいい美術館!
晩年は病気もあって徐々に忘れられていき死後は一時、美術業界から忘れ去られた作家となってしまった菅野圭介さんの再評価に梅野さんは力を注がれました。

梅野さんが新聞に菅野圭介の絵画を探しているという記事を読み、管野さんの絵を持っている母が連絡を取りました。梅野さんは絵の発見にとても喜んでくださいました。それ以後、親しくさせて頂いていました。

管野圭介さんは母の実家の近くに疎開をし、絵と食べ物を交換しに来たそうです。ボロボロの身なりながら独特のオーラの管野さんに母は衝撃を受けたそうです。

こころが清々しくなるとても良い美術館でした。梅野さんは亡くなられましたが奥様はお元気とのこと、末永く健康でいらっしゃることをお祈りしております。

私が子供の頃に見ていた鹿島灘の景色なので、私にも思い入れがある絵です。しかし、母と私が亡き後、何の思い入れもない子供たちにネットで売却され、また行方不明になるのは嫌なので、こちらで保管していただけたらいいなぁと心ひそかに思っています。