叶 匠壽庵、寿長生の郷のおもてなしの心に感動!

2018年3月16日金曜日

観光 滋賀

今回の旅の目的地、叶 匠壽庵の寿長生の郷です。車止めにもお花が活けてある!
石山駅からシャトルバスで20分ほどでした。小さなマイクロバスが来るのかと思っていたら大型バスが2台来ました。梅まつりが行われているからか、予約無しの人達が乗り切れず電話で応援を頼んでました。私達は予約してあったのでもちろん大丈夫。それにしてもすごい人気にびっくりです。
寿長生の郷とは叶 匠壽庵の本社と工場があるところです。 ただの工場ではないのです。初代が目指したのは「茶道や土地の文化を大事にしながら、世の中にない菓子を出す」こと。そしてお菓子づくりは言わば農産物加工業。それなら自分たちで材料となる農産物も栽培し、和菓子を作ろうという『農工ひとつ』の思想が核となって作られたところです。
和菓子作り教室(美山つづら弁当プラン)を予約してあるのですがたくさんの人にちょっと不安になっていたのですが、バスを降りたらグループごとに案内の方が付いてくれました。東京からのお客様がいらっしゃると言うので東京出身の自分が自ら手を挙げて私たちの担当になってくださった宮崎さんです。
寿長生の郷の受付。寿長生の郷は滋賀県大津市大石、昔の大石村。この古民家は江戸時代末期に建てられたと言われる大石内蔵助の子孫の家。
受付で一口サイズの「あも」とお茶が出ました。ここで使われる器や花器のほとんどは従業員でもある陶芸家が作陶し、敷地内の窯で焼かれたもの。
お茶席の炉に使われる炭もここにある炭焼き小屋で作られ、メニューや名刺もここの紙漉き工房で漉かれたもの。
「自ら育てたものでおもてなしを」という叶 匠壽庵の考えが隅々に行き渡っていました。
受付から少し歩いたところにある長屋門には創業者・芝田清次自筆の詩「花雲水」の暖簾がかかっています。
昔、月を映して楽しんだ水盤が花器になっていました。
中庭です。
中庭には可愛いお人形が所々にありました。
中庭を抜けると梅林がありました。寿長生の郷は63,000坪(東京ドーム4個分)の広さです。1,000本の梅や約400種類の椿や桜、牡丹のほか数百種類の野の花が自生、梅の手入れなども、すべて社員が行っているそうです。梅林を少し歩いたところにあるお食事処 山寿亭でお食事です。

山寿亭の中も寿長生の郷で採れたものが迎えてくれていました。
美山つづら弁当、この郷で採れる旬の食材をふんだんに使った懐石料理です。おべんとうの懐石料理は量が少ないのかと思っていたら隅々までいろいろな物が入っていました。どれも繊細な味で美味しいのなんのって・・・ホテルの朝食バイキングで食べ過ぎたことを後悔😆
お弁当の後は和菓子作り教室です。
用意された練り切りあんがあり、先生がお手本を見せてくれてその通りにやっていくのですが・・・先生はいとも簡単になさるのですが・・・何とか出来上がったのが上の写真です。持ち帰り用に箱に入れてくれました。
先生の作品は品がある!
お菓子で作られたお花が飾られていました。説明を読むまで生のお花だと思った!
3月下旬までは雛人形展も行われていました。
次はお茶席です。季節を楽しむ日本文化! すてき~😍
しかも気楽に楽しめるように椅子席も用意されていました。もちろん椅子席に座りました。
随所ににお花が活けてあり、おもてなしの心を感じます。
野の花観音径には石に刻まれた花の名前の付いた観音様がいくつもありました。
「野の花・野の樹+plants」では山野草の寄せ植えが販売されていました。時間があれば寄せ植えもやってみたかった。梅まつりの間は陶芸体験、紙すき体験といろいろな体験教室があるのです。時間が足りない!
お買い物もしたい! 昔、母が叶 匠壽庵の包み紙で封筒を作り送ってました。こちらの包装紙は裏に封筒の解体図が書いてあって封筒になるのです。この時期のあもは大島桜の塩漬葉が練りこまれ、一口食べるとふわ~っと桜餅の香りがします。
帰りのシャトルバスの乗り場の林のなかにはお花がいくつも活けてありました。自然の中にお花を活けるとは・・・最後の最後までおもてなしの心にやられた~~~働いている人達全員におもてなし精神が溢れていました。私達を案内してくれた宮崎さんは東京で大企業に務めていたのだけれど初代の方の本を読み、感動し、何回もここの門を叩き45歳でやっと採用されたそうです。そして二代目から「死ぬまでここにいていいよ」と言われるまでになったそうです。和やかなムードメーカーなだけでなく笑わせてくれます。ここで鍛えられたとおっしゃっていました。そこは関西、笑いがないのはあかんわ(^_-)-☆
今度はたくさんある東屋でゆっくりしながらお花を眺めてみたいです。その時は宮崎さんにまたアテンドしてもらいたいです。
おもてなしの心にすっかり感動した一日でした。