消えた砂浜

2021年3月12日金曜日

茨城

実家にある絵とそっくりの写真を見つけました。戦争中、鹿島灘の砂浜に疎開していた画家、菅野圭介さんから母が直接頂いたものです。食べ物と交換するために置いて行ったというのが正しい言い方でしょう。貧しいので板に描かれています。私が子供の頃、サラサラの砂浜に家が倒れずに建っているのがとても不思議でした。母が言うには砂浜に家を建てるのはタダだったそうで、当時は疎開してきた人たちが家を建てて住んでいたそうです。

写真のデジタル化をしていたら、懐かしい写真が出てきました。正に菅野圭介さんが描いた砂浜です。私は毎年、夏の間、この広い砂浜を「アッチッチ」と降りて行き泳いでました。私が子供の頃には砂浜の家は1、2軒だったと思います。ところが今では家どころか砂浜が消えてしまったんです! 鹿島港と大洗港が出来、その港と港の間は海岸侵食により砂浜が失われてしまったのです。波にもまれたり蛤を採ったり砂を掘ったりした砂浜・・・蘇って欲しい。とても懐かしい景色に絵画や写真の中でしか会えないとは寂しい・・・自然の景色なのに😭😭
ヘッドランド工法(人工岬)という対策が進められているようですが、これはこれで問題があるようです。少し残った砂浜をオフロード車が走る光景も何か違うと思うのは私が歳を取った証拠なのかな😰