チュニジア18 テルマエ・ロマエ、アントニヌス浴場

2020年4月30日木曜日

アフリカ チュニジア

ヤマザキマリさん原作の『テルマエ・ロマエ』がとても面白かったのでカルタゴのアントニヌス浴場をとても楽しみにしてました。
アントニヌスの共同浴場(Thermae Antonini)
総面積35,000m2、長さが200m、広~い!
2世紀、ハドリアヌス皇帝の時代に着工され、皇帝アントニヌス・ピウスの時代157年から161年の間に完成した。
『テルマエ・ロマエ』の舞台はハドリアヌス帝の時代です。
映画ではハドリアヌスを市村正親さん、その側近として仕えるアントニヌスを宍戸開さん演じています。
宍戸開さん演じるアントニヌスが次の皇帝となり、このテルマエ(浴場)を作ったのです。 映画を思い浮かべると当時の服装や背景が分かります😃
アントニヌス浴場は更衣室、温浴風呂、水風呂、サウナ、温水プール、噴水、談話室、トイレなど、100を超える部屋がある贅沢な造りであった。左右対称の形で男女別だった。
今で言うスパハウスとかスーパー銭湯かな。
カラカラ浴場(212年から216年建設)、ディオクレティアヌス浴場(306年頃建設)に次ぐローマ帝国内で三番目の大きさ。古さでいうとカラカラ浴場より60年ぐらい古い!
現在残っているのは地下の部分のみ。高い柱が立っているところからが1階。地下では奴隷が薪を燃やしてお湯を温めるボイラー室だった。
あまりに大きな地下なので気になって調べていたらこの絵が見つかりました→here  分かりやすい!
お湯を沸かすだけでなく、床暖房と室内を温める構造にもなっていた。セントラルヒーティングだったんだ。
地下と1階はまさに天国と地獄😲
温泉地ではないのでお水が気になります。80km以上離れたザグワン山から供給された。初日に観光したザクーアン水道橋があるハドリアヌス水道です。ハドリアヌス帝時代に建設されたローマ帝国最長の水道、141キロです。どんだけ風呂好きなんや~と突っ込みたくなります。
復元された柱。高さ15m、ドームの高さは30mだった。
遺跡の中は自由に歩き回れます。
アントニヌス・ピウスの名前が刻まれた大理石、二行目にAntoniniの文字がある。美しい大理石で飾られていたのが想像できます。
6世紀の東ローマ帝国統治下まで使われ続けた。その後アラブ人の時代に移ると使われなくなり倒壊したと考えられている。
「平たい顔族」がこの地を手にしていたら、壊れることもなくお湯に浸かる文化がイタリアにも残っていたかも?!
ここぜ~んぶ地下
海の直ぐ際に建つテルマエの水は海に排水されていた。
それはアカン!
晴れてよかった~
 かわいいモザイクのお土産
どこも同じものが売っているお土産物屋さん
ここのお土産物屋さんは砂を被ってないので綺麗でした。
南の方のお土産物屋さんの品はサハラ砂漠から巻き上げられた砂塵でざらざらなんです。
しかし、ここでも見ただけでした😓