美味しかった思い出のスプリット

2017年6月25日日曜日

スロベニア・クロアチア・ボスニア・ヘルツェゴヴィナ

5月21日、午前中はクロアチアで2番目に大きい都市スプリットの観光です。スプリットがあるダルマチア地方はダルメシアン(101匹わんちゃんの犬)の原産地と言われています。
305年、ローマ皇帝ディオクレティアヌス帝は退位した後、老後のために宮殿建て、6年を過ごした。
皇帝の死後、数百年廃墟となっていたが7世紀頃、ローマ帝国が滅亡し、近郊の街を追われた人々が、城壁に囲まれたスプリットの宮殿の跡地に残された石材などを再利用して増築するような形で街が作られていった。
その特殊な成り立ちと、ローマ時代と中世の建築物が混在する歴史的な街並みから、世界遺産に登録されています。
緑で囲った宮殿の敷地は南北が約215m、東西に約 180mの長方形。高さ20mの城壁に囲まれています。
宮殿の東西南北に入口が一つずつあります。
バスは城壁の外のプロムナードに着きました。海沿いで気持ちが良いです。
ディオクレティアヌス宮殿の想像図
プロムナードの部分は昔は海だった。
宮殿の見学は地下から始まりました。廃墟になっていたので立派なものを見るのではなく造りの説明を聞きました。
ヴェネチア時代(1420年から377年間)にディオクレティアヌス宮殿の外に星形の城塞が付け加えられた。
鉄の門が街の中にあるように見えるのは外に星型の城塞が出来たからです。
地下から出るとぺリスティルと呼ばれる広場に出ました。エジプトから運ばせた大理石の柱で囲まれています。左の写真で石段に赤いクッションが置いてあるのはカフェLuxor(ルクソール)の席になっていて座ると注文を取りに来るらしい。右の写真に写っているのがネクタイの発祥地クロアチアを代表する有名ブランド「クロアタ」、アメリカのオバマ元大統領をはじめ著名人がクロアタのネクタイの愛用しているそうです。

この広場への出口は皇帝の私邸の玄関だったところ、ここでクロアチア伝統の男声合唱「クラッパ」を聴くことが出来ました。クラッパはユネスコの無形文化遺産です。天井が丸く穴が開いている円形の空間で音の響きが良く素晴らしい歌声でした。丸く開いた天井にはかつてはモザイクで装飾されたドームで覆われていたそうです。
スフィンクス像は、皇帝がエジプト遠征から持ち帰った11体うちの1体。前足が横向きになっている珍しいスフィンクスだそうです。この上は鐘楼。
13~16世紀にかけて造られた鐘楼
鐘楼の高さは60メートル。
八角形をした大聖堂と鐘楼
ここに住むのは大変そう・・・
銀の門
金の門
金の門の前にあるグルグール・ニンスキの像
クロアチアのラテン語化に抵抗し、スラヴ語の保護に貢献した司教、左足の親指に触れると幸運が訪れるといわれています。もちろん触ってきましたよ。
小さな小さな教会
宮殿内の路地にはレストラン街もあります。
もともとこの建物は皇帝がローマ神話の最高神であるジュピターを祭る神殿として建てたが、後にキリスト教が広まると神殿は洗礼室として利用されるようになったそうです。
この神殿の前には首のないスフィンクスの像があります。
ここも宮殿内
鉄の門を出るとナロドゥニ広場、左端の建物は市庁舎(ヴェネチア共和国時代)
雰囲気のある街並み
15世紀の文学者マルコ・マルリッチの像
宮殿の外にあるヴェネチア時代の建物に囲まれた共和国広場
海が見えて開放感があっていいです。
魚市場の前にあるノシュトロモ(Nostromo)、たくさんの方がここが美味しかったとブログに書いらっしゃるので絶対にここで食べようと決めていました。雨が降って来たのでランチタイムには少し早かったのですが駆け込んだら気持ち良く入れてくれました。
シェフが有名だそうでいろいろな賞が飾ってありました。1階がバール、2階がレストラン。
私が食べたのはイカ墨のリゾットとタコサラダ。両方とも絶品です。イタリアで食べたイカ墨のスパゲッティよりず~~~~っと美味しい! タコサラダも品の良い酸味、なんて美味しいのでしょう😋 もう一度食べたい!
食べている間に雨が止んだので鐘楼に登りました。173段ある階段、この新しい階段は登りやすく辛くなかったのですが出入り口付近の昔の石造りの階段の高さが不規則だし一段一段がすごく高くよじ登っているような状態でした。
頂上まで来ると360度景色を見渡すことができました。
曇っていたのがちょっと残念。
オレンジの屋根と山、絶景ポイントと言われている鐘楼に頑張って登って良かったです。
宮殿内の細い路地にチョコレートの専門店Nadalina(ナダリーナ)がありました。有名店なのに小さくてうっかり通り過ぎそうなお店でした。小さいのに中は観光客でぎっしり。世界中から集めた高品質のカカオとクロアチアの特産のラベンダーやはちみつ、オリーブオイルを使ったクロアチアらしいチョコレートがたくさん並んでいます。ラベンダーが食べられるって不思議でしたが強い香りではなくほんのりで美味しかったです。
Nadalinaの向かいの食品店が質が良いと添乗員さんが教えてくれたので白トリュフを買いました。お店の方がトリュフの塊を素人がスライスするのは難しいのでスライスしてある方が良いということで黒やマッシュルームが混ざってない白トリュフだけの物を買いました。黒トリュフは一年中採れるけれど白トリュフは秋から冬にかけてしか採れないので混ざり物のない白トリュフはこの時期はここでしか見かけなかったので買っておいて良かったです。前日のスーパーでは英語が通じず紙にクロアチア語でtartufと書いたのを見せてやっと売り場にたどり着いたのですが世界遺産の中にあるここのお店では英語が通じていろいろ親切に教えてくれました。
14:30、フヴァル島に向けて出発
最後に晴れてきて青空のスプリットを見ることが出来ました👋