まるでローマのようなプーラ

2017年6月12日月曜日

スロベニア・クロアチア・ボスニア・ヘルツェゴヴィナ

5月19日☀、ロブランのホテルを8時に出発、イストラ半島のプーラ、ロヴィニ、ポレチェの三か所を巡りロブランのホテルに戻りました。イストラ半島はクロアチアの最北にある半島です。イストラ半島はイタリアが第二次世界大戦に降伏するまでイタリアに属していました。中でもプーラはイストリア半島が紀元前177年にローマ人によって征服されて以来行政中心地だった歴史ある町です。なので観光しているとローマにいるような錯覚に陥ります。
まず最初に目に飛び込んできたのは紀元1世紀に建てられた円形闘技場。
長辺132.5m、短辺105.1m、総観客数23,000人を収容できた。世界で6番目の大きさ。今もコンサートが行われているそうです。
町のミニチュア模型の前でガイドさんから説明を聞きました。ローマ人は水道を引いた。古代ローマ時代から町は城壁で囲まれ10の門があった。このうち3つの門が残っている等。
三つのうちのひとつ、双子門。紀元1~2世記に建設されたもの。
ヘラクレス門、紀元1世紀の建設。アーチの最上部にヘラクレスの顔のレリーフがあったが、今は欠けてしまって何だかわからない状態。
セルギウスの凱旋門。有力者であったセルギウス家により紀元前29~27年の間に建てられた。当時は金色だったそうです。ド派手ですね。
内側一番上には鷲が蛇を襲っている模様が掘られている。
鷲はローマ、蛇はエジプト。アントニウス・クレオパトラ連合軍に勝ったことを記念して建てられた凱旋門なのです。
門をくぐるとセルギ通り。第2次世界大戦時多くの建物は爆撃で破壊されてしまい現在は新旧の建物が入り混じっています。
古代邸宅のモザイク、3世紀のもの。こんな古いものを簡単に柵で囲っただけで保存している。
これで保存かっていうような保存の仕方。遺跡への感覚が麻痺してるんじゃないかと思った。
アウグストゥス神殿(左)が建てられているフォルム広場。この広場は紀元前1世紀に街の行政の中心施設として作られた。アウグストゥス神殿の隣は市庁舎です。もとは市庁舎のところには月の女神ダイアナ神殿というのが建っていたそうです。1296年に現市庁舎の建物が建てられた。
アウグストゥス神殿だけがかつての姿をそのまま留めているように見えますが、第2次世界大戦で爆撃され、戦後再建されたもの。
市庁舎の壁、ダイアナ神殿の外壁と円柱をそのまま市庁舎の壁に使ってある。ローマ人は再利用が得意ですね。
これが1296年建設当時の市庁舎の側壁。現役の市庁舎です!
このフォルム広場でアイスクリームを食べました。イストラ半島で行ったプーラ、ロヴィニ、ポレチェではトイレに行くにはカフェに行くしかありません。
トイレチップは5クーナ、1クーナが16円(2017年5月)、カフェでアイスクリームを食べると3.5クーナ、コーヒーも同じようなもの。
トイレだけを借りるよりはアイスクリームを食べてついでにトイレに行った方がお得なんです。物価がめちゃ安!
古い趣のある路地がたくさんあります。
プーラ大聖堂4世紀から5世紀頃の創建。ジェノバやベネチアの侵攻を受けて破壊され、15世紀に再建された。
港に出てきました。ヨットハーバーがあり、観光船が出ていたり華やかです。1時間半ほどでプーラ観光は終了しバスでロヴィニに向かいました。