旧海軍兵学校見学

2015年2月4日水曜日

広島

呉の潜水艦桟橋から車で40分ほど、橋を二つ渡りぐるぐると登って行くと旧海軍兵学校に着きました。 旧海軍兵学校と言っても現在も海上自衛隊の幹部候補生の学校として使われています。 正門で10時半からの見学の受付を済ませ、控室で時間まで待ちます。 真冬の平日なので見学者は10人ほどでゆっくり見学出来ました。
 NHKの「坂の上の雲」や、映画「連合艦隊司令長官山本五十六」のロケ地ということでサインも展示してありました。西田敏行さんは絵もお上手なんですね。
大正6年に建てられ、入学式や卒業式に使われる大講堂。 右側の入り口は皇室の方と防衛省の偉い方だけが入ることが出来る入口、左の写真が庶民の入り口!? なので私達は左の入り口から入りました。
外側もステキですが、中はもっと素敵でした。 上の電器は舵輪の形。
卒業式でレッドカーペットを踏んで壇上に上がり卒業証書をもらえるのは成績が1番から5番まで。 ここに入るだけで超エリートなので5番までに入れなくても誰も妬んだり僻んだりしないそうです。 海兵学校時代は東大が滑り止めだったそうで、今でも世界三大兵学校はイギリスのダートマス、アメリカのアナポリスそして江田島だとガイドの方のお話です。
大講堂の前から見える標高394mの古鷹山、鍛練行事のひとつに古鷹山登山があり、最初は30分掛かっても最終的には15分で登れるようになるそうです<まじっすか! ほとんど一直線! 女性隊員は勉強は大変優秀だけれど体力でトップになれないそうだ。 レスリングの吉田沙保里選手にリベンジ願いたい(*^^)v
大講堂の隣が有名な赤レンガの旧海軍兵学校生徒館。 長さ144m、すご~く長いですが、戦艦大和はこの2倍だそうです(◎o◎)!
明治26年に建築された当時、イギリスから輸入したレンガ一枚の値段は労働者の賃金の3倍だったそうです。 ガイドの方がつるつるなので触ってみてくださいとおっしゃるので触ってみたらツルツルすべすべ、いかにも高品質という感じです。
赤レンガの中の廊下、もっくんが撮影で何回も何回も走ったので「もっくん廊下」と言われているそうですよ。 右にある鏡は身なりを確認するためにあるそうです。 常にピシッとね(^_-)-☆ 現在も幹部候補生の学校として使われているのに使ってないかのように綺麗です。
ギリシャ神殿のような建物は歴史的資料が展示されている教育参考館。撮影禁止です。 資料館を建てたいので国の予算が欲しいと言ったが貰えなかったので卒業生や一般企業からの寄付で建てられたそうです。
特攻隊員の遺書はどれも達筆で立派な文章。 優秀な人材だったことが窺われます。 横山大観が寄付した富士山を描いた「正気放光」が展示されていました。 ものすごい迫力でした。ガイドの方のお話では横山大観の絵は葉書1枚分の大きさで100万円なのでこの絵は億単位(◎o◎)!?
見学終了後は食堂で海軍カレーを食べました。 決まったレシピがあるわけではなく海上自衛隊の中で作れば海軍カレーだそうで、可もなく不可もなく極々普通のカレーでした。

売店は隊員価格なのでかなり安いです。
もみじ饅頭などの広島土産もあります。
見学者も隊員価格で買うことが出来ます。
夫はCasioの腕時計がすごい安いと腕時計をお買い上げ(^_^;)
私が買ったのはこの絵葉書。 私も一日を振り返って寝ることにしましょう。
一、至誠しせいもとかりしか
真心に反する点はなかったか
一、言行げんこうづるかりしか
言行不一致な点はなかったか
一、気力きりょくくるかりしか
精神力は十分であったか
一、努力どりょくうらかりしか
十分に努力したか
一、不精ぶしょうわたかりしか
最後まで十分に取り組んだか