上五島はキレカッチョー!

2014年5月24日土曜日

五島列島

五島列島二泊三日の旅の二日目は上五島をバスとボートで観光。
全国にあるカトリック教会は1,023、そのうち長崎県にあるのは135、五島列島には50、その中で一番大きな福江島には14で、上五島には29と、集中しています。 小さな島と入り組んだリアス式海岸という地形が新天地を求めてやってきたキリシタンが隠れやすかったからだそうです。
最初に訪れたのは青砂ヶ浦教会。
青砂ヶ浦はアオサが採れるところからこの地名になったそうです。
国の重要文化財です。
長崎にある教会の3分の1以上を造ったのは上五島生まれの大工の息子鉄川与助。 明治時代の五島で生まれ、高等教育を受けた訳でもなく、もちろんヨーロッパで本物の教会を見たことも無かった人です。神父様のお話と本だけで、独学で勉強し、この天井の構造計算を行ったそうです。
入口の大きなステンドグラスの縁取りは鉄製ではなく木製です。
外に出たら鐘が鳴りだし、素朴な音にびっくりしました。 この日は日曜日でしたが、五島では一人の神父様が三つ四つの教会を掛け持ちするのでミサの時間が不定期。行ってみないと見学できるかどうか分からないそうです。 私達は全部入ることが出来ました。
次に訪れたのは頭ヶ島教会。 本島から200mほど離れた小さな島です。
昭和56年に上五島空港が出来た時に橋が架けられ、空港は閉鎖されたけれど橋が残って観光客が行くことが出来るようになりました。
とってもかわいい教会でした。
ここも鉄川与助の造った教会です。
国の重要文化財、世界遺産暫定リストに掲載さた「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」を構成する教会のひとつ。

疫病患者を隔離していた島なので誰もこないだろうとキリシタンの人達が隠れたそうです。 
現在、この島に住んでいるのは18人で一番若い人は60代。
教会の隣の司祭館
最初にこちらを造って、上五島で採れる砂岩で造って大丈夫なのを確認してから、教会を建てたそうです。
橋がなかったので小舟で信者さんが石を一日2~3個を運び積み上げ、11年の歳月をかけて完成したそうです。

「アオー⤴ ザーマニ キレカッチョー⤴」五島弁
「あらー、超キレイ!」という意味
五島の教会の中のお花は椿を十字架にみたてたものだそうです。
超かわいいです。
こんなカワイイ教会は初めて見ました。 西日本唯一の石造りの教会。
教会の前はキリシタン墓地、お花が満開で綺麗でした。

上五島は教会ばかりでなく神社が60以上、お寺は15あるそうです。 右の神社はシロナガスクジラの顎の骨が目を引く海童神社。昔はクジラが1年に80頭以上獲れたそうですが、今ではくじらもイルカもなんにも来なくなってしまったそうです。
大きな収入源を失った上五島にやってきたのは世界初の洋上石油備蓄基地。 これによって雇用も生まれお店も出来るようになったそうです。
バスからの写真には写ってなかったのでGoogleEarthで見てみました。
「屋堅目の駅」で塩つくりを見学、お土産を買いました。 上五島ではここでしかお土産を買う場所はありません。
五島列島の中でだけ使える「しまとく通貨」を買っておくと5,000円で6,000円分のお買い物ができます。いろいろ観光客のために知恵を絞ってますね。
お昼ご飯はメインがしゃぶしゃぶ。 五島は五島牛だけでなく、豚肉もブランド化していて美豚(ビトン)(^_-)-☆ おいしかった。

郷の首港で楽しくいろいろ教えてくださったバスガイドの小田さんともお別れです。
上五島で正社員のバスガイドは小田さんだけだそうです。 小田さんだから正社員にしたんだろうなと思いました。
バスの後は貸切クルーズです!?