世界最古のスパークリングワインの産地リムー

2025年8月15日金曜日

南フランス

 6月30日この日はリムーのワイナリー訪問、ミディ運河クルーズ、カルカッソンヌと盛りだくさんの一日でした。
アビニョンを7:55出発しリムーまで3時間半のバス移動です。
リムーは世界最古のスパークリングワインの産地です。

かなり南に来たので暑さは増していきました。
Maison Guinot(メゾン・ギノ)でワイナリー見学とテイスティングをしました。こちらのワイナリー見学はとても丁寧な説明でよかったです。最初にビデオを観ました。
フランスのワイナリー見学はローヌのワイナリーみたいにひどいのかと思っていたら、まともなところがあってよかったわ。せっかくなので自分の記憶のためにも詳しく書いておきます。

リムーは最古のスパークリングワインの産地です、シャンパーニュより1世紀も早いのです。

1531年にこのリムー地方の修道士がワインの中に気泡があるのを発見したのが起源とされます。その一世紀後に有名な修道士ドン・ペリニヨンがリムーの修道院に来て発酵方式を学びシャンパーニュ地方に戻り糖分と酵母を添加する瓶内二次発酵の製法を起こし、これが世界に広まったのです。

リムーのスパークリングワインはシャンパーニュと違い、アンセストラル方式です。醗酵途中のワインを瓶に詰め、密封した状態で残りの醗酵を瓶の中で行う事で、生み出される炭酸ガスをワインに閉じ込めてスパークリングワインを造る。発酵途中で瓶にワインを移すので糖分や酵母を添加しません。

最後まで樽で発酵させるのではなく、途中で瓶に詰め替えます。
最初は水平に寝かせてブドウの糖分だけで発酵を進めます。発酵が続き、炭酸がそのまま封じ込められてスパークリングワインになっていきます。
瓶の中には澱と言われる酵母の死骸やたんぱく質などの沈殿物が浮いています。
水平に寝かせていた瓶を徐々に傾きをつけながら手作業で少しずつ回転させて垂直に近い状態にしていくと、澱を瓶口にためることができます。
突然お人形が置いてあったのでびっくりしたわ😮
こうして集めた澱の部分だけを凍らせ、瓶の栓を開けると、中のスパークリングワインのガス圧で凍った澱が飛び出すそうです。
昔の機械の展示もありました。
最後に栓をしてラベルを貼ります。ここは機械化されていました。
これで出来上がりです。
壁に飾ってありました。
リムーのアンセストラル方式だとかなりの手間がかかるけれどブドウ本来の糖分だけで発酵を進めるのでブドウ品種の特徴が出やすく、独特の風味や個体差を楽しめるそうです。そこでいよいよテイスティング!
売店のところでテイスティング、角打ちスタイル!

シャンパーニュとは違うので、ラベルにはmethode ancestraleとかmethode traditionnelleと書かれてます。

値段はこんな感じでした。手間を知ると安く感じます。
お庭にあった宣伝カー。東京でもこんな宣伝カー見たことあるなぁ。

最近はグラスにも変化があるそうです。試飲で使っていたフルートグラスはレストランではあまり使われなくなっているそうです。フルートグラスは真っすぐに泡が立ちはきれいに見えるものの、香りはあまり感じない。チューリップのように下の方に膨らみがあるワイングラスの方が香り感じられるからだそうです。

スパークリングワインを泡だけではなく香りや深い味わいを味わうようになってきたので、フルートグラスはあまり使われなくなっているそうです。

夜、二種類のグラスを比較してみました。手前のフルートグラスは真っすぐに泡が立ちきれいです。右後ろがユニバーサル(Universal)というモデルのグラス。赤・白・スパークリングワインのどれにも使える一番人気のグラスです。
今まで振り返ればどこのレストランもグラスはユニバーサルでした。
一つ買うならこれですね。私はどれも買わないけれど・・・家でワイン飲まへんし😅
お昼はリムーのグランド ホテル モデルヌ エ ピジョン(Grand Hotel Moderne et Pigeon - Limoux)のMEというレストランです。
トマトのパンナコッタ、牛肉のフィレ、レモンシャーベット。美味しかったような気もするが時間がないので急いでと添乗員さんが言うので味の記憶が無い😰
ワイン好きの皆さんは気にせずワインを飲む!

ここから大急ぎでミディ運河に行きました。予約時間があるので大変です。